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鼻呼吸で高地トレーニング!?

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

近鉄大阪阿部野橋駅・大阪メトロ天王寺駅直結の都シティ大阪天王寺地下1階に位置するフィットネスとリラクゼーションの融合施設「BIOHACK(バイオハック)」のトレーナー、坂内です。

 

前回のコラムでは、鼻呼吸で得られるメリットについて触れました。

おさらいすると、鼻呼吸によって:

・ウイルスやホコリなどの異物を体内に入れないよう、フィルターの役割をする

・一酸化窒素を分泌し、血管の拡張を促す

・酸素供給量が減る

ということが起こります。

 

この3つめの「鼻呼吸で酸素供給量が減る」について、今日は書いていきたいと思います。

 

呼吸をすればするだけ、酸素が取り込めて身体にも良さそうな気がしますが、身体が酸素をキープ出来る量には上限があります。

 

新型コロナウイルスの重症化の目安として注目されているパルスオキシメーター↓↓。この器具で計るのが「血中酸素飽和濃度」です。簡単に言うと、血液中のヘモグロビンとくっついている酸素の量です。

 

 

血液中の酸素濃度が満タンだと100%、通常はだいたい96%-99%が正常値と言われています(ちなみに厚生労働省のガイドラインによると、この血中酸素飽和濃度が93%以下の新型コロナウイルス患者は呼吸不全ありの中等証IIに分類されるそうです)。

 

血液中の酸素は常に90%以上を保っている。ほぼ満タンなのです。

だから必要以上に呼吸をして酸素を取り入れても、「もう間に合っているからいりません」状態になってしまいます。

 

酸素は単独では動けないので血液中のヘモグロビンにくっついて体内を移動し、酸素を必要としている場所でヘモグロビンから離れていきます。ヘモグロビンをタクシー代わりにしているわけですね。そしてヘモグロビンから離れるためには実は二酸化炭素が必要となるのですが、呼吸のしすぎで体内の二酸化炭素が減ると、せっかく取り入れた酸素もヘモグロビンから離れることが出来ず、細胞に酸素が行き渡らなくなってしまうのです。

 

そして呼吸で二酸化炭素は外に排出されるため、ますます体内の二酸化炭素の量が減って酸素がヘモグロビンから離れられなくなっていく…という負の連鎖が起こってしまいます。

 

鼻呼吸では取り込む酸素量を減らし、体内の二酸化炭素を(適切な量に)増やすことで、結果として酸素が細胞に行き届くという事が起こります。アスリートが高地トレーニングをするのも、酸素が少ない環境に身を置くことで酸素運搬能力を上げることが目的。鼻呼吸は低地で高地トレーニングと同じような環境を再現しているといってもいいのかもしれませんね。

 

鼻呼吸のメリットについて、前回からさらに深堀りしてみました。

次回は自分が呼吸をし過ぎているのかチェックする方法や、呼吸量を落とすトレーニングについて書いていきたいと思います!

 

参考:

厚生労働省 「新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き第7.0版」

 

Patrick McKeown(2016). The Oxygen Advantage: Simple, Scientifically Proven Breathing Techniques to Help You Become Healthier, Slimmer, Faster, and Fitter. William Morrow Paperbacks

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